竿昭作 - SAOSHOSAKU

本名:

山野一男

 

経歴:

<初代竿昭作>
昭和12年、埼玉県川口市上青木に生まれる。実家は酒屋を営んでいたが、中学校卒業と同時に父の弟である鳩ヶ谷和竿師・忠洋(熊井忠吉)に弟子入りし、5年間修行を積む。昭和32年、20歳で独立した後、同じく忠洋で学んだ兄弟3人で山野釣竿製作所を設立、フナやヤマメ、アユといった川釣竿を中心に製作。平成元年まで兄弟ふたりで和竿の製作をつづけてきたが、平成7年には息子・山野正幸(昭和41年生まれ)がサラリーマンから転職して和竿修行をスタート。初代竿昭作、2代目竿昭作の親子ふたりで工房「山野釣具店」を構える。


<2代目竿昭作>
昭和41年生まれ。初代竿昭作の息子である竿昭作2代目。
大学卒業後、IT企業を経て、平成7年に和竿修行をスタート。
平成21年に埼玉県伝統工芸士に認定を受けた。川口和竿の総本山・青木地区にのこるわずか数人の内の1人。衰退の一途をたどる和竿師の世界を復権させるために、和竿作り以外に、初心者向けに竿作り教室の開催、
海外への和竿発信など精力的に活動している。

 

エピソード:

黒ダイのヘチ竿に没頭する。黒漆系の談巻仕上げを得意とし、その和竿は"黒の五井竿"の名でファンにしたしまれてきた。(「五井」は堤防釣りで有名な千葉県五井堤防を指す。)五井堤防、夜のヘチ釣りクラブ『黒華会』に訪問販売などしていた。