東光 - TOMITSU

本名:

山野明光

 

経歴:

昭和3年、埼玉県川口市に生まれる。延べ竿や量産竿を作っていた竿屋の息子として育つ。20歳の問に竹竿を買い求めに通っていた4代目東作の弟子の一人、竿作(加藤勝)の紹介で4代目東作門下に入門。この頃、5代目東作(松本栄一氏)ほか、兄弟子には東静(奥村静雄)、東猛(常川猛)、秀作(奥山秀治)、東昭(後藤昭一郎)らがいて、数年後にはシベリアから復員してきた6代目東作(松本三郎)も加わり、毎日競うようにして腕を磨いた。昭和28年に7年間の修行の末独立して川口の実家に戻る。昭和32、中青木に。

 

特徴:

江戸和竿の名家として君臨する泰地屋東作が、4代目東作の時代に輩出した「27人衆」のうち一人。東作6代目松本三郎いわく、「竹材の目利きは当代一、塗仕事に関しても研究熱心」。海なし県の土地柄ヘラブナ竿にも力を注ぐが、マブナやハゼ、シロギスなどの江戸前の釣りに愛用されてきた和竿作りを好む。和竿作りは竹選びと素材の特性を見抜くこと、そして切組の工程がもっとも大事であるとする。塗りに関しては、歌舞伎の成田屋一門が好んだ海老塗りをはじめ、五色塗りなどの代わり塗りに工夫を凝らす。