TABIの全パーツ。洋白のリールシートを左に、矢竹10ピースを正しい組順で——手元側から、ガイドなしの太い2本、その先に大きいガイドのセクションから順に細くなり、穂先のラインタイへ。(2026-05-22撮影)
10ピースに分かれた矢竹のロッドと陽銀のリールシート。手のひらで大きさを示している。
斜めに並んだ10本のロッドセクション。それぞれにガイドが取り付けられ、印籠継ぎの継ぎ目が見える。
銘木に本漆を重ねたリールシートと陽銀の金属パーツのマクロ。背後にロッドセクションが柔らかくぼけている。
TABIの銘木グリップと洋白の金属パーツのマクロ。漆を重ねた木目の深さが見える。(2026-05-22撮影)
TABIのリールシート横面と矢竹セクションの並び。手元側からガイドなし2本→大ガイド→順次小さく、の正しい組順を真横から。(2026-05-22撮影)

TABI ― 旅|パスポートサイズの和竿

WAZAO-IPPON

なんなら、釣りしなくてもいい

パスポートと同じ大きさで、振れる和竿があります。仕舞い寸法はおよそ15センチ。トラベルオーガナイザーのペン差しに、ボールペンと並んで滑り込みます。継ぎ目は10。継いで伸ばすと、約152センチ(5フィート)。

「ここまで小さくできますか」――職人さんに、かなり無理をしてもらいました。

性能は、抜群です

旅持ち用に短く畳む、というだけの竿ではありません。穂先から手元のグリップまで、全長がバンブーで一本の素材として通っています。グリップは、その竹を「包んでいる」だけ。手元のアクションが、継ぎ目のグラつきで濁ることなく、まっすぐ穂先まで伝わります。

普通の渓流で、ルアーが投げられます。尺サイズの取り込みも余裕です。

10本継 × 印籠継ぎ

10本もの継ぎ数がありながら、キャスト中の緩みは極限まで抑えられています。これは印籠継ぎという継ぎ方式によるもの。継数が増えるほど緩みのリスクは上がるはずが、印籠継ぎはその逆をいきます。継ぎ目で全体強度を高めながら、緩みも同時に減らす。

銘木と、本漆の重ね塗り

グリップは、銘木に本漆を下塗りなしで何度も塗り重ねたもの。下塗りをしないことで、漆が木目に染み込みます。何度も塗り重ねるたびに、木の表情そのものが深い色を持つようになります。

注文時には、銘木をお選びいただけます。一本ずつ、表情の異なる竿が生まれます。

ルアーで魚を取り込む喜び以上に、グリップを自分の手で触って、銘木の漆の深さを目で楽しんでほしい。
ぜひ、自然光と、木漏れ日の影と光が当たっている中で、このグリップを見てください。

洋白の金属部品

リールシートまわりの金属部品は、このロッドのために1から図面を引いて削り出しました。素材は洋白(ようはく)。海水にこそ弱いですが、白銀のような奥深い色合いと、手に馴染む質感を最優先で選んでいます。

この竿は、川を選びます

正直にお伝えしておきます。この竿は、川を選びます。これを持って「釣りしに行くぞ」という積極的なメイン竿ではありません。

同じような渓流を目の前にしたとき、こういう魚がルアーに飛びついてくるところまでイメージできる方と、この一本を共有したいと思っています。

なんなら、釣りしなくてもいい

専用の革袋に入れて、スーツケースに忍ばせる。旅先のホテルで取り出して、灯りの下で銘木を眺める。窓の外に渓流が見えれば、組み立てて手に持ってみる。振らなくてもいい。継がなくてもいい。そういう持ち方が、この竿には許されています。

仕様

仕舞寸法 約15cm
全長 約152cm(5ft)
継数 10本継
継ぎ方式 印籠継ぎ
竹素材(竿身) 矢竹
穂持ち 高野竹
穂先 真竹4枚合わせ削り
グリップ 銘木(注文時選択可)+ 本漆重ね塗り / コルク / グリップ内竹芯通し
金属部品 洋白(本ロッド専用設計)
リール仕様 スピニング
推奨フィールド 小渓流。尺級まで対応
製造 完全受注。職人による一点製作

製造とお届けについて

  • こちらは完全受注の商品です。ご注文後、職人と銘木をご相談のうえ製作に入ります。
  • お届けまでの目安:受注確定後 3〜6ヶ月程度。職人のスケジュールおよび銘木の手配状況により前後します。
  • 3年間 無料・無制限のメンテナンスをお付けしています。
  • ご質問・銘木のご相談はお問い合わせフォームよりご連絡ください。

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